テキサス州、電力危機時の天然ガス輸出禁止命令は強制力のない可能性が高い

[1/2] テキサス州ヒューストンのライオンデルバセル製油所内を歩く製油所作業員たち（2013年3月6日）。ロイター/ドナ・カーソン/ファイル写真

［２月１８日 ロイター］ - テキサス州の石油・ガス規制当局は木曜日、州内の発電用に供給を留保する指令について州の天然ガス生産者に警告したが、委員の一人はこの指令が執行できるかどうか疑問を呈していた。

グレッグ・アボット知事は水曜日、ガス輸出を制限する大統領令を出し、日曜までテキサス州に燃料を保管するために「あらゆる合理的な措置を講じる」よう州規制当局に求めたが、ガス輸入国メキシコはこの決定に異議を唱えた。 続きを読む

連日の氷点下の気温により、この地域の精製能力の約5分の1が停止し、石油・天然ガス井が閉鎖され、テキサス州の天然ガスを輸入しているメキシコの発電にも影響が出た。

ジム・ライト委員は木曜日のインタビューで、同州の石油・ガス規制当局であるテキサス鉄道委員会には、州外にガスを販売する企業間の契約に干渉する権限はない可能性が高いと述べた。

選出された委員３人のうちの１人であるライト氏は、生産者らは「テキサス州にできる限りのあらゆるものを販売することに確かに注力しているが、契約に基づいて義務付けられている」と述べた。 「私たちにそれをいじる権限があるかどうかはわかりませんし、本当にそうしたくありません。」

データ会社エンベラスの副社長、バーナデット・ジョンソン氏は、アボット氏の命令がガス市場に実際的な影響を与えていないと述べた。 テキサス州から流出する天然ガスは減少しているが、それは電力を失い設備が凍結したために生産者が井戸を閉鎖しなければならなかったからだ。

「国境でパイプを止めて向きを変えることはできない。そんなことはあり得ない」とジョンソン氏は語った。 「システムはこうした狂った命令を念頭に置いて設計されていません。」

ライト氏は、エンタープライズ・プロダクト・パートナーズ(EPD.N)や他のパイプライン会社と話し合っており、天然ガスの余剰供給を持つ会社は可能な限り地元市場に販売していると述べた。

ライト氏は電力会社幹部らのコメントに同調し、テキサス州の電力危機は週末までに解決する可能性が高いと述べた。

米国のスポットガス価格は木曜日に下落し、5%下落して英国熱量100万単位あたり3.058ドルとなった。 今月は寒波による需要の高まりを受けて価格が１９％上昇した。

アリゾナ州、カリフォルニア州、ニューイングランドに配送するガスパイプラインを運営するキンダー・モーガン社(KMI.N)は、同社のパイプラインネットワークを通じて天然ガスを配送するために顧客や州政府機関と協力していると述べた。 広報担当のキャサリン・ヒル氏は「われわれは今後もこの出来事に関連するすべての州命令に従い続ける」と述べた。

テキサス州からルイジアナ州とニューメキシコ州にガスパイプラインを接続しているエンタープライズ・プロダクツ社はコメント要請に応じなかった。

テキサス州の生産者は、カリフォルニアからニューイングランドまで伸びるパイプラインでガスを輸出し、フリーポートとコーパスクリスティから液化天然ガス（LNG）を輸送している。 LNG生産者は知事の大統領令についてコメントを控えた。 続きを読む

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